だんじり祭
国生みの舞台でもある淡路島では、神事(お祭り)が盛んに行われています。その中でも淡路島で「祭り」と言えば、「だんじり」を抜きには語れません。
「だんじり」とは・・・・・
神社の祭りで曳き回す神座の事で西日本に多く見られますが、 淡路島の特徴は、赤い布団を5枚重ねた「布団檀尻」です。檀尻の胴は、金糸銀糸で刺繍されたきらびやかで重厚なものであり、加えて物語の一場面を描いた狭間の彫り物も緻密で、ともに職人技の粋を極め、贅を尽くしたものです。
Awajigaku – 改訂淡路学読本 ダイジェスト版 - より
檀尻の起源は古く、 元禄3(1690) 年に洲本の船頭庄次郎が九州から持ち帰り、 八幡神社の祭礼に出したのが始まりで、 正徳年間 (1711~1715年)に、 洲本の各町村で次々に造られ、 普及していきました。また、今のような 「布団檀尻」 が造られたのは明治23 (1890) 年頃からで、それを機に、 檀尻唄も 「浄瑠璃くずし」 と呼ばれる、 現在、歌い継がれているものに変化していきました。
檀尻の太鼓と拍子木を使い、全員で唄う 「つれ節」 に、 浄瑠璃調の「語り込み」 と民謡調の「振り」 という独唱があり、 唄の合間に「語り」 が入ります。外題には、「傾城阿波鳴門巡礼歌の段」 「仮名手本忠臣蔵七段目一力茶屋場の段」 「箱根霊験記」 など、 現代物では 「岸壁の母」 などがあります。
淡路島のだんじりの魅力は、地域それぞれで特徴が異なる多彩さ
島内で一番多い「布団だんじり」、和船の形をした「舟だんじり」、その名の如くだんじりを投げだして、ドシンと地響きを立てる迫力満点の「投げだんじり」、宙にあげたり横倒しにしたりする技を披露する「遣いだんじり」、「舞台付曳だんじり」、「岸和田風だんじり」など、全部で約350基あるそうです。春から淡路島各地で開催されます。詳細は、「淡路島くにうみ協会」のページをご参照下さい。
淡路島の夏祭り
次は、淡路島の夏を彩る代表的な夏祭りをご紹介します。
:画像はイメージです
①淡路市夏祭り(7月中旬)
地元芸能や中高生のブラスバンドのステージイベントなどが開催されます。会場には多くの屋台が並び、祭のフィナーレには花火が打ち上げられます。中でもスターマインと音楽とのコラボが一番の見どころです!
会場:国営明石海峡公園(お祭り当日は入場料と駐車場代が無料)
※昨年は中止になっております。今年の開催の有無は公式サイト淡路市役所をご確認下さい。
兵庫県内最大級の夏祭り「淡路島まつり」(8月上旬)
場所;洲本市、洲本港、大浜海岸周辺
兵庫県内で最大級の夏祭り「淡路島まつり花火大会」は、3日間を通して開催されます。1日目と2日目は「おどり大会」が開催され、3日目に「花火大会」が開催されます。洲本大浜海岸間近で打ち上げされる迫力満点の花火は、夜空と海面の2つに同時に埋め尽くし、幻想的な世界が広がります。
定番となった尺玉は、全国各地から取り寄せたものから厳選して打ち上げられます。ミュージック花火の他、約250mの防波堤を使った人気の「超ワイドスターマイン」、全国でも随一を誇る「水中スターマイン」など、趣向を凝らした花火が淡路島の夜空と海を彩ります。昨年はコロナ禍で中止となりました。今年の開催情報は、公式サイト「淡路島まつり実行委員会」をご確認下さい。
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