伊弉諾大神が余生を過ごされた幽宮
国生み・神生みの御神功を果たされた伊弉諾大神は、御子神の天照皇大御神に国家統治の権限を委ね、淡路の多賀の地に「幽宮」を構えて余生を過ごされ、終焉を迎えられたと伝えています。伊弉諾大神の宮居の跡地に神陵を築いてお祀りされたのが伊弉諾神宮の創祀の起源だとされています。
国生みの神話
わが国の最古の歴史書「古事記」や「日本書紀」は、天と地ができた世界の始まりのお話から始まります。
伊弉諾尊と伊弉冉尊の二神は天浮橋に立ち、天沼矛で大海原をかき回し、その矛から滴り落ちた雫が「淤能碁呂(おのごろ)島」となりました。そして、この島に降り立った二神は、夫婦の契りを結び、国生みの儀式を行いました。その儀式で最初に誕生したのが「淡道之穂之狭別島(淡路島)」。淡路島に続いて、四国、隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、本州と生まれ、「大八洲」という古代日本の国土が誕生しました。
<見どころ3選>
①夫婦の大楠(めおとのおおくす)
兵庫県指定天然記念物
樹齢約900年、樹高30m余りで、淡路の地誌に「連理の楠」と記され、信仰の対象として広く知られています。
元は二株の木が、成長するに連れて合体して一株に育ったという大樹で、「伊弉諾・伊弉冉二柱の御神霊が宿り給う御神木」として夫婦円満、安産子宝、良縁縁結びなどの信仰で篤く崇められています。
②正門
切妻平入一間一戸四脚門は、豪壮な構えで、檜皮葺の瓦棟とし、神威を誇示するような景観を感じさせられます。明治16年までは随身像を置く三棟造でありましたが、明治期の大造宮で現状に改修されました。平成10年の震災復興事業で、左右に授与所棟(東・西)が造設されました。
③本殿と幣殿
本殿は、神陵の墳丘を覆うように二重の基壇を構え、檜皮葺三間社流造向拝付で棟に千木・鰹木を置き、前方の幣殿と連結して一屋根に造る。明治9~12年の造営では、十間ほど前方の既存地に再建されたが、同14年に後背の神陵地を造成して移築し、幣殿を附設した。
主な年中祭儀
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- 1月15日「粥占祭」前日より夜を徹して稲作の吉凶を占う神事。
- 4月22日「例祭」淡路を代表する春祭で神幸式がある。
- 旧6月14・15日「夏祭」千基の行灯による献灯と納涼諸行事。
- 各立季の日「湯立神楽祭」巫女が湯立神楽を舞い、天下泰平を祈る。
その他、御田植祭、抜穂祭、祈年祭、新宮祭など年間80余の祭儀があります。祭儀の開催時に訪れるのも、平素とは違った趣があります。ぜひご来訪のご参考にしてください。
名称 | 伊弉諾神宮 |
住所 | 〒656-1521 兵庫県淡路市多賀740 |
アクセス | ・車 津名一宮インターより 西へ5分 ・淡路ジェノバライン 明石港→13分→岩屋港 ・路線バス『伊弉諾神宮前』下車 |
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