2025年3月20日(木・祝)、淡路島にある日本最大級の温室植物館「あわじグリーン館」がリニューアルオープン。世界中の希少な植物を楽しめるスポットとして、さらに進化を遂げました。館内では、高さ20mを誇る大空間に咲き誇る熱帯植物やランをはじめ、2億年前の姿を残す「ジュラシックツリー」など、驚きと発見が詰まった展示ばかりの施設の魅力をご紹介します。
目次
世界を旅するような植物展示の数々

色鮮やかなハワイや東南アジアなど多様な地域の植物をはじめ、日本の暮らしに身近な植物が数多く展示されています。注目すべきは、樹齢320年を誇る「アロエ・ディコトマ」や、2億年前から姿を変えないとされる「ジュラシックツリー」など、世界でも類を見ない希少な植物たち。常時600種以上の植物が館内に展示されており、何度訪れても新たな発見に出会える魅力に満ちています。

日本初の常設展示の流木アート作品「ジャンピング・ガゼル」

彫刻家ジェームズ・ドラン・ウェッブ氏による、日本初の常設展示作品「ジャンピング・ガゼル」は、自然の美と生命力を象徴する圧巻のアートインスタレーションです。流木を素材に、全長2.4m、高さ1mのスケールで跳躍するガゼルの姿をリアルに表現されています。
アフリカからユーラシア大陸に生息する草食動物・ガゼルが「次はどの植物を食べようかな?」と好奇心を持って探検する様子を、流木の質感と形を巧みに活かして再現しています。見る角度によって表情を変えるその姿からは、自然の躍動感、探究心、そして生きる喜びがダイレクトに伝わってくる素敵な作品でした。植物に囲まれた展示空間の中で、アートと自然が合わさったこの作品は、大人も子どもも足を止めずにはいられない魅力にあふれています。
リニューアルでパワーアップした見どころ満載の新空間

リニューアルに伴い、照明設備は全てLEDに一新。淡路島の竹を使った「ガーデンキャッスル」の天井には花のシャンデリアが吊り下げられ、幻想的な空間演出も魅力の一つ。高さ8mのキャッスルは内部をくぐり抜けることができ、子どもから大人まで楽しめる体験型展示となっています。

ガーデンキャッスルが完成されるまでの軌跡が詳しく書かれた資料も。緻密な計算と様々な課題を乗り越えた素晴らしい展示物だと改めて感じ、未来像にわくわくさせられました。
家族で楽しめる設備も充実
館内には、植物の絵本や図鑑が揃う図書スペース、キッズエリア、淡路島産レモンや藻塩を使ったスイーツが味わえるカフェ、ベビールームも完備。天候に左右されない全天候型施設として、家族でのお出かけにも最適です。
見どころ盛りだくさんの展示エリア
あわじグリーン館には、たくさんの展示エリアがあります。それぞれのエリアの特徴を公式サイトを参考にご紹介します。

①みどりのちょうこく

サボテン類や多肉植物を栽培展示し、「ジャンピング・ガゼル」もこのエリアでご覧いただけます。
②しきさいのにわ

熱帯から亜熱帯にかけて育つ、色鮮やかな植物を中心に展示されており、館内はまるで色彩豊かなエリアです。植物が本来持つ多彩な色合いと緑が織りなす空間が訪れる人々をやさしく包み込み、心を癒してくれます。
③くらしのみどり

植物は、自然環境のバランスを保つ上で欠かせない存在であると同時に、私たちの暮らしに潤いとやすらぎ、そして快適さをもたらしてくれる植物たちを展示したエリアです。自然とのつながりを感じながら、植物のある暮らしの心地よさを体感してみてください。
④しんかのにわ

1990年代、オーストラリアで奇跡的に発見された「ジュラシックツリー」。それまで化石としてしか存在が確認されていなかったこの太古の植物が、現代に蘇り、あわじグリーン館で栽培・展示されています。2億年の時を越えて生き続けるこの貴重な植物を前に、壮大な植物の進化と地球の歴史に思いを馳せることができる、特別な展示空間です。

⑤にぎわいのにわ

館内のシンボルとしてそびえるのは、成長する植物をモチーフにした「ガーデンキャッスル」。子どもたちが植物に親しみ、楽しみながら学べるよう、さまざまな工夫が随所に施されています。親子で一緒に楽しめる、花と緑に囲まれた“お祭りのような”ガーデン空間で、自然とのふれあいを体験することができます。

ほかにも、日陰や室内でも育つ室内緑化に適した植物を展示した「ひかげのにわ」やゆったりとくつろぎながら、沖縄の海岸線に育つビヨウタコノキや熱帯果樹を展示したテラス、沖縄・中国・台湾・ベトナムにかけて生育する樹木などを展示するアトリウム、季節毎に注目の植物を展示する特別展示室などもあり観光するだけでなく学びも多い観光スポットです。
世界各地の植物が大切に育てられ見て触れて楽しめるあわじグリーン館。全天候型施設だからこそ悪天候でも安心して楽しめるのも魅力の一つです。また、キッズスペースなども完備されているので大人から子供まで心ゆくまで満喫することができます。25周年リニューアルで生まれ変わった温室で写真を撮影したり、展示物の歴史に触れてみたりと様々な楽しみ方をできる施設をお楽しみください。
施設情報・アクセス
住所
〒656-2306 兵庫県淡路市夢舞台4番地 兵庫県立淡路夢舞台公苑温室「あわじグリーン館」
電話番号
0799-74-1200
開園時間
10時~18時(最終入館:17時30分)
休館日
毎月第2週の木曜日のほか。詳しくは公式HPにてご確認ください。
2026年1月13日(火)~1月22日(木)…淡路夢舞台電力供給を支える受変電設備の
修繕工事に伴い、停電作業を実施するため臨時休館
料金
入館料 | 通常展 | 特別展 |
大人 | 750円(600円) | クリスマス、蘭展、開催期間中は入館料が変更。 |
70歳以上 | 370円(290円) | 同上 |
障がい者手帳保持者 | 180円(140円) 介護者1名無料 | 同上 |
高校生以下 | 無料 | 無料 |
※( かっこ ) は団体有料人員 20 名以上の料金
※シルバー料金の減免においては、 お名前と生年月日記載の名簿及び証明書の提示が必要です。
※障がい者手帳の提示、または、スマホアプリ【ミライロID】による障がい者手帳情報の提示による本人確認とします。令和4年2月25日以降は、 スマホアプリ【ミライロID】による 療育手帳情報の提示による本人確認も利用可能です。
セット券
入館料 | 淡路島国営明石海峡公園セット券 |
大人 | 1000円 (840円) |
65 歳以上 70 歳未満 | 920円 (790円) |
70 歳以上 | 580円 (470円) |
高校生以下 | 無料 国営明石海峡公園 の入園料必要。 ※中学生以下は無料 |
※発券は淡路島国営明石海峡公園の閉園1時間30分前までです。
※休園日については淡路島国営明石海峡公園までお問い合わせが必要です。
電話:0799-72-2000
※淡路島国営明石海峡公園セット券は当日現金精算のみ。
※あわじグリーン館特別展開催時、 淡路島国営明石海峡公園セット券の販売はありません。
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