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観光情報

上質で美しい「淡路瓦」瓦粘土彫刻体験

淡路島は、日本三大瓦にも含まれている「淡路瓦」の生産が盛んで、瓦の名産地とも呼ばれています。淡路瓦は、深いいぶし色が美しく、発色や色持ちがいい特徴を持ちます。淡路島には、気軽に淡路瓦作り体験ができる施設がございます。今回は、南あわじ市にある『安冨白土瓦』さんへ取材に行き、瓦づくり体験をしてきました。

日本三大瓦の一つ淡路瓦

まず、日本三大瓦と言われる瓦は、愛知県の三州瓦、島根県の石州瓦、そして兵庫県の淡路瓦です。これらの生産シェアは全国の80%を占めています。淡路島では、いぶし瓦、陶器瓦、窯変瓦の3種類を主に生産しており、中でもいぶし瓦の生産シェアは全国1位です。

歴史・特徴

淡路島の南部、南あわじ市ではとてもきめ細かく、瓦造りに適している土が採れることから瓦造りが淡路島で広まったといわれています。

三州瓦や石州瓦の耐火温度が1300度以上なのに対して、淡路瓦の耐火温度は1000度強と、ほかの地域の瓦に比べて繊細です。よって、淡路瓦は作るのが難しく職人さんの技術が必要になるそうです。

安冨さんが語る「淡路瓦」とは

今回、取材させていただいたのは「安冨白土瓦」の代表:安冨さん。お父様の家業を継いで現在2代目だそうです。淡路瓦の魅力や今後の展望についてお伺いしました。

安冨さんが考える「淡路瓦の魅力」は、落ち着きがあり“侘び寂び”が感じられるところ。“侘び”とはつつましく、質素なものにこそ趣があると感じる心のこと。“寂び”とは時間の経過によって現れる美しさのこと。時間がたつと汚れたり欠けたり変化変化していきますが、それを劣化ではなく、変化が織りなす美しさととらえる日本らしい考え方です。

奈良県にある元興寺では、日本最古の瓦が葺かれています。蘇我馬子や聖徳太子が活躍していた1400年前の飛鳥時代から破損もせずに続いていることを考えると、非常に歴史深いですよね。

サステナブルな「淡路瓦」の需要が減っている現状

自然のものからできている「淡路瓦」は、物自体サステナブルです。淡路瓦は、通気性に優れており瓦自体が呼吸をしているため、屋根瓦として使用していても錆びないという魅力もあります。また、屋根の湿度や温度も調整可能なので、昔に建てられた家の屋根には、瓦が多く使われていました。耐久性が高く、世代を超えて使うことができるからです。

しかし、時代の変化により瓦の需要はピーク時の10分の1になりました。1995年の阪神淡路大震災がきっかけとなり、どんどん需要は減ってきました。「瓦は重い」というイメージがついてしまったことにより、一番需要の高かった屋根でもあまり使われなくなりました。

また、建築のスタイルが変わってきたことも、需要が減った原因の一つです。屋根に瓦を使う場合、通常よりもしっかりとした骨組みが必要になり、費用も高くなってしまいます。現代は、スタイリッシュな建築が流行していることからあまり使われなくなったそうです。

こちらの写真は、淡路夢舞台の国際会議場です。屋根の部分には、淡路瓦が使われており迫力のある外観です。

今後取り組みたいこと

“侘び寂び”を感じられる「淡路瓦」は、海外の方にとってすごく魅力的だと安冨さんはおっしゃっておられました。京都のような城下町や伝統的な寺院や神社は、街全体の建物に瓦が使われており、人々の心を落ち着かせる効果があります。それは、瓦の甍の波が落ち着く雰囲気を持っているからです。街の中で、瓦を使った建物が点々とあるだけではその魅力は伝わらず、街全体で取り組むことで魅力が最大限に伝わるのです。安冨さんは、淡路島の中で魅力発信ができるように街全体で取り組んでいきたいとお話ししてくださいました。

子供から大人まで楽しめる『淡路瓦』の体験教室

安冨さんは、「淡路瓦のPRをもっとしたい」「淡路瓦のことを忘れない体験を提供したい」という想いから、体験事業を開始されました。瓦の需要がどんどん少なくなっている中で、やはり職人業を志す若者の数も減っている現状があり、瓦だけでなく、職人業の魅力発信の意味も込めて体験事業を展開されています。「職人ってかっこよくて、おしゃれな仕事なんだ」ということを伝えたいとおっしゃられていました。

瓦粘土を使ったオリジナル作品作りに挑戦

体験粘土は6種類から選ぶことができます。お手軽なコースターから、表札のような大きなもの、国立公園に飾ることができる「プロポーズ瓦」など、様々な作品が作れます。

今回は、10㎝角板瓦粘土を使用し、コースターの彫刻体験をしました。(体験費用 1,650円 税込)

まず下書き用の紙に、デザインを書きます。

それを粘土の上からなぞって、型を付けていきます。デザイン全体をなぞることができたら、竹串などの道具を使って、彫っていきます。きれいに文字を浮かび上がらせたり、全体を均等なバランスで彫っていくのが難しかったです。

デザインが仕上がったら、1~2か月ほどで完成です。完成した作品は、受け取りに来るか発送にて届けてもらえます。※送料は別途必要です。

店内にはショップも

淡路瓦を使ったグッズや、瓦の原材料である土を使った商品など、様々なグッズを購入できるショップも店内にありました。男性でも女性でもつかえるスキンケア商品が、瓦と同じ原材料でできていることに驚きました。

瓦(かわら)ぬ愛を誓う『プロポーズ街道』

南あわじ市にある慶野松原内には、プロポーズ街道があります。
慶野松原は、約2.5mに渡って約5万本の黒松が広がる白砂青松の景勝地です。日本夕陽百選に選ばれた絶景の夕陽がきれいにみられるサンセットスポットとしても有名です。

ここには、プロポーズや誓いの言葉を刻んだハート形の瓦が並ぶプロポーズ街道があります。たくさんの人の愛の言葉が並んでいて幸せな気分に包まれます。「変わらぬ愛」とかけて、瓦に2人の愛を残してみてはいかがでしょうか。プロポーズ瓦への刻印は、「安冨白土瓦」さんで体験することができます。

慶野松原には淡路瓦でできた「七福神」も

慶野松原には、様々な瓦の彫刻が飾られており、淡路瓦の作品をたくさん見ることができます。散策している中で「七福神」も発見しました。

安冨白土瓦さん 概要

  • 住所 〒656-0312 兵庫県南あわじ市松帆脇田105-2
  • 電話番号 0799-36-2303
  • メール info@awaji-taiken.com
  • 営業時間
    • 淡路瓦粘土彫刻体験 10:00-16:00
    • 焼処 かわらや
      • ランチ 11:00-14:30(LO)
      • ディナー 17:00-20:30(LO)※前日までに要予約
  • 定休日 木曜日

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