お正月に食べたいものといえば、お雑煮ですよね。
毎年恒例になっているというご家庭も多いのではないかと思います。
今回は、そんなお雑煮に関して、地域ごとに伝わるレシピご紹介いたします。
お正月休みに、これからご紹介する様々な地域のレシピを試してみて、旅行気分を味わってみてはいかがでしょうか。
目次
この冬食べたいご当地お雑煮レシピ7選
淡路島でもよく食べられている京都の白味噌雑煮
お雑煮研究所-全国のお雑煮・京都編
http://www.zouni.jp/kyoto_1/
淡路島でよく食べられているお雑煮は、京都風の白味噌をつかったお雑煮です。お餅は、「角が立たず円満に過ごせますように」という意味が込められた丸餅が使われています。また、同様の意味合いから、具材の大根やにんじんも丸くカットされています。
美味しいだけでなく、見た目も可愛く縁起のいいお雑煮となっています。
- お餅の形:丸型
- お餅の調理方法:煮る
- 味付け:白味噌、鰹だしor昆布だし
- 具材:里芋、金時人参、大根、鰹節など
江戸時代から受け継がれる東京の菜鶏雑煮
お雑煮研究所-全国のお雑煮・東京編
http://www.zouni.jp/tokyo_1/
地方移住者が多く、各地域の文化が混ざり合う東京ですが、江戸時代から受け継がれる伝統的なお雑煮はこちらの菜鶏雑煮です。武家にとっての名誉である「名取り」に通ずる縁起物として伝えられています。お醤油で味付けをし、焼いた角餅、小松菜などの青菜、鶏肉などの具材を入れたあっさりとしたお雑煮です。
- お餅の形:角型
- お餅の調理方法:焼く
- 味付け:醤油、鰹だしor昆布だし
- 具材:鶏肉、青菜、椎茸、なると、にんじん、みつばなど
お餅をくるみだれにつけて食べる!岩手のいくらが乗ったお雑煮
お雑煮研究所-全国のお雑煮・岩手編
http://www.zouni.jp/iwate_1/
岩手県の沿岸部を中心によく食べられているお雑煮が、こちらの「くるみ雑煮」です。
だしの味がよく染み込むよう、大根やごぼう、高野豆腐などを湯がき、一晩冷凍させた「ひき菜」をお雑煮の具材に使用しています。そこに、表面を焼いたお餅といくらをトッピングすることで、見た目も美しいお雑煮となります。
また、お雑煮からお餅を取り出し、くるみだれにつけて食べるのが特徴的で、一杯で二度美味しいお雑煮となっています。
- お餅の形:角型
- お餅の調理方法:焼く
- 味付け:醤油、にぼしだし
- 具材:鶏肉、にんじん、大根、ごぼう、高野豆腐など
あんこ餅がお雑煮の中に?香川の白味噌あん餅雑煮
お雑煮研究所-香川県善通寺の「あん餅雑煮」
http://www.zouni.jp/kagawaanmochizouni1/
香川県に古くから伝わるお雑煮は、甘いあんこ餅が中に入っている「あん餅雑煮」です。
白味噌ベースに丸く形取られた大根や金時にんじん、里芋と、あんこ餅が入っていること以外は京都風のお雑煮と似ています。
なぜあんこ餅がお雑煮の中に入っているのかというと、お砂糖が貴重品で幕府への献上品とされていた江戸時代に、お砂糖をたっぷり使った餡を庶民が食べているところをお殿様に見つかって叱られないように、お雑煮の中に仕込んだとのことです。
- お餅の形:丸型
- お餅の調理方法:あんこを包む
- 味付け:白味噌、いりこだし
- 具材:里芋、金時人参、大根など
縁起物の出世魚を使用した福岡・博多のブリ雑煮
お雑煮研究所-全国のお雑煮・博多編
http://www.zouni.jp/hukuoka_1/
博多に伝わるお雑煮は、出世魚であるブリを豪快に使用したこちらの「ブリ雑煮」です。
ブリが入っているということ以外の特徴としては、博多に古くから伝わる伝統野菜「かつお菜」が使われている点です。「勝男菜」とも連想することができることから、博多では縁起物としてお正月などの祝いの席でよく用いられる食材です。
- お餅の形:丸型
- お餅の調理方法:煮る
- 味付け:お醤油、あごだしorどんこだし
- 具材:里芋、金時人参、大根など
お雑煮ときな粉餅が一緒に楽しめる奈良のきなこ雑煮
お雑煮研究所-全国のお雑煮 奈良県
http://www.zouni.jp/nara_1-2/
白味噌ベースのお雑煮にきな粉が添えられており、お餅を取り出しきな粉餅にして食べることもできるのが特徴的なこちらは、奈良県に伝わる「きなこ雑煮」です。
諸説あるのですが、「きなこには悪霊を払う効果がある」と信じられていることや、豊作を願ってお正月に食べられるようになったというのがルーツのようです。
- お餅の形:丸型
- お餅の調理方法:煮る
- 味付け:白味噌、昆布だし
- 具材:里芋、金時人参、大根、豆腐など
特産のあなごを贅沢に使った今治のあなご・じゃこ天雑煮
お雑煮研究所-今治のあなご・じゃこ天雑煮
http://www.zouni.jp/imabari1/
愛媛県の今治地方に伝わるお雑煮がこちらの「あなご・じゃこ天雑煮」です。
愛媛県の名産である、あなごとじゃこ天贅沢にお雑煮に入れた一品です。焼きあなごとじゃこ天が具材として入ることで、とても旨味が強く美味しいお雑煮と言われています。
焼きあなごを作る際に出たあなごの頭や骨も無駄にせず、そこからとっただしを使っています。
こちらも丸餅や丸くカットされたお野菜が使われており、お正月にピッタリの縁起の良いお雑煮となっています。
- お餅の形:丸型
- お餅の調理方法:煮る
- 味付け:醤油、あなごだし(頭・骨から)
- 具材:金時人参、大根、水菜など
おわりに
今回は、全国のご当地お雑煮をご紹介しました。
全国各地のお雑煮を知ることで、その地域の特産品や歴史、風習を知ることができます。
お正月休みの間に作ってみて、その地域を旅行した気分を味わってみてはいかがでしょうか。