淡路島は日本でも2位にランクインするカレンデュラ(キンセンカ)の産地です。鮮やかなオレンジ色が美しく、食用、美容、など様々な使い方ができるカレンデュラについてご紹介します。
目次
淡路島カレンデュラの特徴
科名:キク科
和名:トウキンセンカ(唐金盞花)
名前の由来:ラテン語で「月の最初の日」を意味する”Calendae”に由来しており、カレンダーの語源にもなっている
花言葉:慈愛、悲嘆、用心深い
原産地:ヨーロッパ地中海沿岸
開花期:3月~6月
日本でカレンデュラの栽培が可能なのは約3か所ほどと少なく、海岸沿いであること、温暖地であることが条件です。淡路島でも東海岸沿いのみ栽培が可能です。
淡路島カレンデュラ(キンセンカ)の歴史
カレンデュラは、古代エジプト時代から「皮膚を守るオイル」として利用されてきたハーブです。クレオパトラも愛用していたとして知られています。インドのヒンドゥー教徒は祭壇で飾り、ペルシアやギリシャでは薬味として料理に添えていました。
淡路島では、昭和7年ごろから釜口地区や佐野地区で切り花栽培が始まり、約80年間作り続けられています。淡路島在来種カレンデュラ「むらじ」は、消費者の趣向の変化によりどんどん廃れてしまい、いまだ残っている生産者は2~3人ほどと絶滅寸前の品種です。また、鮮やかなオレンジ色の大きな八重の花が特徴です。
淡路島カレンデュラ(キンセンカ)の栄養・効能
カレンデュラは、傷ついた皮膚や粘膜、血管を修復し保護してくれます。また、殺菌力や消炎力があるため、火傷の回復や日焼け皮膚の炎症を鎮める効果が期待できます。さらに、女性特有の悩みである生理痛を和らげる効果や、月経不順・更年期障害の緩和にも効果があるといわれています。
淡路島カレンデュラの使い方
■食用
ヨーロッパでは、カレンデュラは食べられるお花「エディブルフラワー」と呼ばれており、葉をそのままサラダにして食べることができます。また、鮮やかなオレンジ色の花びらは料理のトッピングとして添えたり、色付けに使用したりすることができます。
ハーブティーにして飲むことで、発汗・解熱の作用や胃の炎症を抑える効果が期待できます。
■美容
乾燥させた花びらを油に浸して成分を溶出させたカレンデュラオイルは、外傷や皮膚トラブルに幅広く使用することができます。カロテノイド(抗酸化作用)やステロール(コレステロールを下げる)という成分を含んでいるため、傷ついた皮膚や粘膜を修復して保護する働きを持ちます。
淡路島のカレンデュラ畑
■廣田農園さん
約59年ほどカレンデュラの栽培を続けている廣田農園さん。2013年からは切り花だけでなく食用としての栽培をスタートしました。2019年には、有機JASマークの認定証を取得し、農薬や化学肥料は一切使わずに育てています。また、花が痛まないように1つ1つ手摘みされ届けられているカレンデュラは、女性を中心に日本全国で注目を集めています。
廣田さんは、身の回りの人がけがをしたときに「カレンデュラでできたバーム」などを使ってもらい、跡かたなく傷を治すことができたご経験や、ハーブティーを飲み続けることでアトピー肌の改善に貢献することができたご経験から、もっとカレンデュラの魅力を伝えたいと考えているそうです。淡路島に移住してきた若者からも注目を集めており、様々な化粧品の開発にも取り組んでいるそうです。
・お花摘み体験
カレンデュラが咲き始めた3月~4月ごろから廣田農園さんでは収穫体験が可能です。摘み取ったカレンデュラは、乾燥させてハーブティーやサラダなどのトッピング、手作りコスメの材料として使用が可能です。
・ドライカレンデュラの活用方法
【ハーブティー】
①ティーポットに大さじ1杯のカレンデュラを入れます。
②熱湯を150ml注いで10分~15分ほど置きます。
③ほんのり黄色く色づいたら飲み頃です。
【美容オイル】
顔や身体に使用可能なオイルも手作りすることができます。カレンデュラと一番相性がいいのは「ひまわりオイル」です。
カレンデュラの額に使用可能なオイルも手作りすることができます。カレンデュラと一番相性がいいのは「ひまわりオイル」です。カレンデュラのがくの部分に一番保湿成分が含まれているそうなので、がくのまま浸してくださいね。
■廣田農園さんが作った商品が購入できるお店
・道の駅「東浦ターミナルパーク」
「フローラル」というお店の中に廣田農園さんのカレンデュラを使用した商品が並んでいます。ハーブティーやボタニカルソープなどが購入できます。
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