淡路島には「国生みの島」として知られ、遠い昔、まだ日本が生まれる前、この島から神様が生み出し、やがて日本の国土になっていくという伝説が残されています。作ったのではなく生んだと表現されるほど神々から愛されている特別な島です。この古事記に書かれている神話に基づいた様々な名所や文化が淡路島の魅力の一つとなっています。
目次
はじまりの島 由緒正しき伊弉諾神宮
伊弉諾神宮にはすべての神様の祖神様のご夫婦神、伊邪那美の大神様、伊弉諾の大神様が祭られています。神様の家系図は抜粋すると上の図のような感じになります。
伊弉諾の大神様の右目から月夜見尊様、左目から天照大御神様、鼻から須佐之男命様が生まれたとされています。
はじまりの島、国生みの島と言われる淡路島には古事記由来の神々の神話にまつわる見どころスポットが数多く残っています。中でも伊弉諾神宮は、国生みの神様である伊弉諾の大神様と、伊邪那美の大神様の夫婦神を祭る神宮です。日本の神々の祖神様にあたる神様が祭られています。
淡路島内古事記ゆかりの見どころ人気観光スポット4選
淡路ICを降りてすぐ、北の端に古事記ゆかりの見どころスポットが3か所あります
①絵島 淤能碁呂島(おのころじま)伝承地のうちのひとつ
住所〒656-2401 兵庫県淡路市岩屋884−4[GoogleMAP]
アクセス岩屋港から北へ徒歩2分
②岩屋神社 国之常立神様、伊耶那岐命様、伊耶那美命様を祀る
③岩楠神社 水蛭子が岩屋の浜から流され、西宮神社の祭神になったと伝わる
④沼島 淤能碁呂島(おのころじま)伝承地の最有力地 南あわじ市
天つ神が伊弉諾の大神様、伊邪那美の大神様の二神に神聖な沼矛(ぬぼこ)を授け、国造りを命じました。この二神は、まず、天の浮橋に立ち、授かった矛で、混沌とした世界をかき回しました。潮をゴロゴロと鳴らし、引き上げた矛の先から、落ち た雫が固まって島となりました。おのころ島と呼ばれているしまがこれにあたります。この島に伊弉諾の大神様、伊邪那美の大神様の二柱が降り立ち、夫婦となり、御柱と宮殿を建て、日本の国土を生み出しました。このおのころ島が、沼島とされています。ただ、神話に登場するこのおのころ島の候補地は淡路島だけで5か所あり、諸説ありますが、有力とされているのがこの沼島です。先にご紹介した絵島もこの候補地の一つです。沼島は島全体が勾玉[まがたま]の形をしていると言われる神聖な場所の一つです。
〒656-0961 兵庫県南あわじ市沼島[GoogleMAP]
歴史的名所 万葉集に詠まれた明石海峡と松帆の浦
明石海峡は、古来から潮流の激しい瀬戸内の難所でした。しかし本土へ向かう海上交通の要所でもありました。すぐれた航海術で活躍した海の民「海人(あま)」。松帆の浦は明石海峡を渡るために利用され、この地で塩づくりを営んでいた海人の様子は万葉集にも詠まれています。
名寸隅(なきすみ)の、舟瀬(ふなせ)ゆ見ゆる、淡路島、松帆の浦に、朝なぎに、玉藻(たまも)刈りつつ、夕なぎに、藻塩(もしほ)焼きつつ、海人娘女(あまをとめ)、ありとは聞けど、見に行かむ、よしのなければ、ますらをの、心はなしに、手弱女(たわやめ)の、思ひたわみて、たもとほり、我れはぞ恋ふる、舟楫(ふなかぢ)をなみ
万葉集
松帆の浦を対岸から眺めながら読んだと言われるこの歌の意味は、
名寸隅(なきすみ)の舟瀬からみえる淡路島の松帆の浦に、朝凪(あさなぎ)には玉藻(たまも)を刈りとり、夕凪(ゆうなぎ)には藻塩(もしお)を焼いている海人(あまの)の乙女たちがいると聞きますが、その娘たちを見に行くすべがないので、男としての心もなく、か弱い女性のように心が折れて、おなじところを行ったりきたりしながら、私はただ恋い想っているばかりです。舟も舵(かじ)もないのですから。
という男性の切なさを表現した歌です。簡単に対岸にはいけなかった時代、島の見たこともない乙女たちは憧れの存在だったのかもしれませんね。
松帆の浦のお庭散策にぴったりな宿泊施設 望楼青海波
松帆の浦を散策するのにぴったりな隣の敷地にあるホテルです。絶景の明石海峡の景観も美しく、好ロケーションの温泉付きホテル。淡路島北部に滞在するのにおすすめの宿泊施設です。
天然ラドン温泉で癒される明石海峡大橋を臨める宿泊施設です。美と健康を意識している方にぴったりのこだわりのお夕食も魅力です。 ネットから予約する
店名 | 望楼 青海波(ぼうろう せいかいは) |
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住所 | 〒656-2401兵庫県淡路市岩屋1833-4 |
アクセス | 【車】新神戸駅・神戸空港より40分、神戸淡路鳴門自動車道 淡路ICより5分。 |
駐車場 | 有 |
電話番号 | 050-3684-4838 |
受付時間 | チェックイン 15:00~/チェックアウト 11:00 |
ウェブサイト | https://www.bourou-seikaiha.jp/ |
予約ページ | https://rsv.temanasi.jp/3/room/search |
海神人の食卓 淡路島古来の海の民が食した海賊料理
海上貿易を支えた淡路島の海人族。その昔、大活躍で時代を支えた海の民の食事をテーマに、姿焼きにした魚や鳥など海賊料理が名物の和食居酒屋です。木のぬくもりにあふれる和風の店内で、新鮮な淡路島食材を豪快にご堪能いただけます。
住所 | 兵庫県淡路市野島常盤1042 無料周遊シャトルバスをご利用いただけます。 |
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駐車場 | あり(無料) |
電話番号 | 1階「宴」 0799-70-9089 2階「桟敷」0799-70-9090 |
営業時間 | 1階「宴(うたげ)」 平日 11:00~21:00(LO.20:00) 土日祝10:30~21:00(LO.20:00) 2階「桟敷(さじき)」 ランチ11:00~15:00(LO.13:30) ディナー17:00~21:00(LO.19:30) 茶屋 14:00~17:00 1階「宴(うたげ)」 11:00~20:00(LO.19:00) 2階「桟敷(さじき)」 ランチ11:00~15:00(LO.13:30) ディナー17:00~20:00(LO.19:00) |
公式HP | https://amannoshokutaku.jp/ |
予約ページ「宴」 | https://www.tablecheck.com/shops/aman-utage/reserve |
予約ページ「桟敷」 | https://www.tablecheck.com/shops/aman-sajiki/reserve |
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