淡路島で暮らす養鶏家中塩さんにお時間をいただき淡路島での養鶏について取材をしてきました。養鶏を通じて理想とする循環型社会実現への思いや、養鶏する上でのこだわりなどに迫ります。
目次
農家レストラン陽・燦燦の敷地内にある養鶏場
輸入に頼らない循環型養鶏を目指し環境にも良い働き方の実現
農家レストラン陽・燦燦はSDGsをテーマに循環型レストランとしての顔をもつ特別なレストランです。茅葺屋根の古民家風の建物はすべて環境にやさしい、地球に還る素材で建てられ、目の前には畑が広がっています。その敷地内に小さな養鶏場があり、4種類の鶏50羽が育てられています。
親が養鶏農家を営み、にわとりと近い環境で育った中塩さん。養鶏する中で飼育環境の温度を保つために化石燃料を使用したり、肥育の餌など海外に依存し、いつかなくなってしまう資源に頼った飼育に対して課題を感じたことをきっかけに淡路島で地域に根差した環境で肥育活動に参加しました。
資源循環型の飼育として、自然の資源だけでは補えない動物性たんぱく質を淡路島にある飲食店舗「青海波 青の舎」「農家レストラン 陽・燦燦」から出た出汁をとった後のカツオ節など廃棄物やパンで補い、レストランから回収した卵の殻を与えカルシウムを与えるなどにわとりにとっても、環境にとってもよい飼育方法を模索しながら養鶏に取り組んでいます。地球にも鶏にもレストランにとってもちょうどよいバランスで循環できる養鶏を目指して日々奮闘中です。
淡路島の大自然で4種類のにわとりを大切に平飼い
淡路島は温暖な気候でにわとりを良好な飼育環境。鶏は習性として、春先や秋口に沢山卵を産み、冬になると体力温存のため卵を産まなくなるのだとか。通常の養鶏のように無理して卵を産ませず自然にゆだねる形で卵を生産しています。そのため、農家レストランのマルシェには、卵があったり、なかったり。。。運が良ければ採れたての卵をお買い求めいただけます。飼育している4種類のにわとりは、「アローカナ」「名古屋コーチン」「岡崎おうはん」「烏骨鶏」です。それぞれ性格が違い日々体調を見て会話しながら大切に育てられています。近年では大規模な養鶏場での卵の生産が主流ですが、昔ながらの平飼いでの養鶏はどこか懐かしく感じさせられます。陽・燦燦にお食事にいらした際は、広がる畑と共に併設された飼育場があるので気軽にご覧いただくことができます。
ここで生産される卵の特徴は、鶏のおなかに入ってる時間が長いため、殻が一般的なものよりも固め、淡路島の米ぬかを主食に、飲食店から出た食材のあまりや淡路島の自然で育った雑草を食べていることもあり黄身の色が白めでしっかりとしています。卵がたくさん産まれた日は農家レストランのマルシェで販売されます。
想いの詰まった卵が購入できるお店
農家レストラン陽・燦燦
養鶏場が併設されているレストランはとても珍しく、昔ながらの茅葺屋根や畑、鶏が飼育されているという日本の懐かしい風景が広がるレストランです。淡路島で採れた野菜をふんだんに使用し、野菜本来の旨味を楽しむことができます。目の前に広がる農場が広がり癒しのひと時を楽しむことができます。また、レストランで焼き上げた自家製パンも絶品で、知る人ぞ知る淡路島のおすすめレストランです。
店内のマルシェでは、淡路島の自家農園で採れた新鮮な野菜や淡路島の農家さんから産地直送で仕入れたお野菜や淡路島ならではの野菜の加工商品などが並びます。厳選されたミネラル豊富な淡路島の野菜を購入できます。またこちらに中塩さんが大切に育てたにわとりから生まれた卵も並ぶことも。
卵の種類は、「アローカナ」「名古屋コーチン」「岡崎おうはん」「烏骨鶏」がありその日の生産によって購入できるものが変わるそうです。6つ入りで1パック500円で購入することができます。出会えた方は是非購入してみてください。
住所 | 兵庫県淡路市野島常盤字源八1510-4 無料周遊シャトルバスをご利用いただけます。 |
---|---|
駐車場 | あり(無料) |
電話番号 | 0799-70-9082 |
営業時間 | 11:00~18:00(L.O.17:00) |
定休日 | 水曜日 |
公式HP | https://www.awaji-nlr.com/harusansan |
予約サイト一覧 | Table Check / 食べログ / OZmall |
コメントを投稿するにはログインしてください。