サヨリは、秋に旬を迎える小型の魚です。古くから上質で上品な味わいから親しまれ江戸時代などでは贈答用にも使われていました。漁獲量は少なく高級魚のひとつともなります。
目次
淡路島サヨリの特徴
- 分類 :ダツ目・サヨリ科の海産魚
- 大きさ:全長は最大40センチメートル
- 生息地:北海道~土佐湾までの太平洋沿岸、瀬戸内海。
- 生態:産卵期は、春から北側の場合夏場まで行い流れ藻になるホンダワラ類に産み付けられる。寿命は、2年ほど。
- 漁獲時期:旬は秋、冬から春にかけて行われている。
4月、5月になると卵巣、白子が大きくなり脂のりが悪くなるので、産卵前までのサヨリを食べるのがおすすめです。
淡路島サヨリの歴史
サヨリという名は、「沢寄り」に多く集まる魚という意味から名付けられました。他にも、鱗が体側に106枚もあるというところから細鱗(さいり)と呼ばれていたという説もあります。1709年に記された『大和本草』にも登場し古くから知られ親しまれてきた魚で、献上品としても使用されていました。
淡路島サヨリの栄養・効能
サヨリには、タンパク質、脂質、ビタミンB群(ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガンなど豊富な栄養素が含まれています。
上記のような栄養素によって、疲労回復、免疫力の向上、高血圧の予防、貧血防止、目の健康維持、骨の健康維持、老化防止、美肌効果などに効果があり、健康に良い食材です。
淡路島サヨリのおすすめの食べ方
サヨリは、上質な白身で青魚のような旨味を持ち合わせています。皮目にも独特の風味があるので焼きでその個性を愉しむことができます。味付けは少なくサヨリ本来の旨味を楽しめる料理がおすすめです。
- サヨリの刺身
水洗いをして三枚おろしに。皮を引いてお楽しみいただけます。透明感のある白身に青魚特有の旨味を兼ね備え、非常に美味です。 - サヨリの塩焼き
小ぶりのもので作るのがおすすめです。鱗、内臓を取り塩をして少し寝かせると塩が身になじみ美味しくいただけます。 - サヨリの開き干し
鮮度のいいものを少し強めに干すのがおすすめです。これを軽く炙るようにして焼き上げると、骨も柔らかく丸ごと食べることができサヨリの旨味を全て堪能できます。 - サヨリの天麩羅
小ぶりのサヨリを開いて天麩羅に。皮に独特な風味がありその風味が活き、香り、身の甘さを楽しめます。
淡路島サヨリ漁を体験
育波港『釣船 内良』現役漁師 内海さんに直接取材
兵庫県淡路市の育波(いくは)港の現役漁師が運営する釣船内良様のご協力のもとサヨリ漁へ同行しました。サヨリ漁では、『船曳網漁』という方法で魚群を探し、見つけると2隻の船で魚群を取り囲むように網を広げゆっくりその網を引くことで魚の群れを網に入れて漁獲します。
最初は、機械でゆっくりと引き上げられますが魚群の入った袋が近づくにつれ丁寧にねじれた網をほどきながら引っかかった魚を下に落とし込み、力いっぱい漁師の方が網を引き揚げる瞬間はとても格好よく、漁師の方々のおかげで美味しい魚が食べられることを実感させられました。
引き揚げられた網の中身を見せていただくと、たくさんの細長い体に針状に尖った下顎が特徴的なサヨリが水揚げされ、青く銀白色に輝いていました。秋には旬を迎え、市場では高級魚として取り扱われるので是非淡路島の新鮮なサヨリを召し上がってみてください。
釣船『内良』では、漁業体験・船釣りができる
釣船「内良」様は、遊漁船として、淡路島の釣船として最大級の大きさを誇る船が2隻、中大の船が2隻とたくさんの人に漁業の体験や、船釣を楽しめるサービスを提供しています。代表の内海さんは、「淡路島の海の幸の魅力や漁業の楽しさなどお客様の思い出になる体験を届けたい」と取材でおっしゃっていました。取材時には、とても気さくな方で淡路島の魅力をたくさん語っていただきました。漁業体験で旬で新鮮な魚と共に地元の方々が思う淡路島の魅力に触れてみる特別な体験を年中様々な漁でお楽しみいただけるのでお勧めです。
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