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コラム

淡路島:ウクライナから来日したバレエダンサー

ロシアによる ウクライナへの軍事侵攻により 、 近隣諸国に逃れるウクライナ避難民は500万人以上に上ると言われています。そこで、パソナグループは、ウクライナ避難民の日本への避難と淡路島での新生活、その後の新たなキャリア構築を支援する『 パソナグループ ウクライナ支援プロジェクト』を開始。 バレエ大国 と呼ばれるウクライナ各地のバレエ団で活躍するバレエダンサーをはじめとするアーティストやITエンジニア等とその家族を対象に、淡路島への避難費用を支援するほか、就業研修や日本語研修、就業機会の提供等を行い、ウクライナから避難してきた方々が、それぞれの才能や能力を活かしてイキイキと活躍する「グローバルアイランド淡路島」の実現を目指してまいります。

Awaji World Ballet ウクライナ チャリティーバレエイベント

Awaji World Ballet ウクライナ チャリティーバレエイベント

去る6月18日、19日に行われた「ウクライナチャリティーバレエイベント」地域の皆様や、バレエを習われているお嬢様を連れた親子連れなど2日とも満員御礼の大盛況の中、公演を終えました。お二人とも非常に緊張されていたとのことですが、晴れやかな笑顔と伸びやかなバレエの可憐さで観客を魅了していました。この様子は早速密着されていたテレビ局にてニュースとして報道されました。
・NHK「ほっと関西サタデー」※関西エリアのみ
 6月18日(土)18:05~19:00
 https://www.nhk.jp/p/ts/XXQX3Y9KX2/
・サンテレビ「サンテレビNEWS」※関西エリアのみ
 6月18日(土)17:30~17:35
 https://sun-tv.co.jp/suntvnews

演目の合間には、日本が誇る世界的なバレエダンサー針山愛美さんによるこのプロジェクトへの想いなども語られ、何か国語も操りながらこのプロジェクト実現に奔走された想いに感動を覚えました。またまだ21歳という若きウクライナバレエダンサーお二人の初々しいインタビューの受け答えや可憐な笑顔に魅了されました。覚えたての日本語でインタビューに答えてくださり、これからの目標は皆様に笑顔届けたいと話していたことも印象的で、逆に元気をもらうような温かいイベントとなりました。マルガリータ先生の訪日の経緯は、戦争というものを考えさせさせられる内容でした。ソ連の侵攻が始まってから4日後に避難を開始、国境を超えるまで行く当てもなく、そこで声をかけてもらった見知らぬ男性の家に5泊避難されたとか。お嬢様を連れての避難、大変ご心配だったことでしょう。そこで針山先生から連絡を受け、今回の訪日へつながったそうです。今回このイベントを通して多くの方がウクライナを身近に感じ、「平和」について自分たちができることはないかと考える機会になったと思います。ウクライナへの想いを込めて明るく軽やかに「ウクライナ祖国へ」という踊りで表現されたことが大きな感動を生みました。

バレエダンサー針山愛美さんからのご挨拶抜粋

1991年私が13歳の時、バレエ留学で訪れたのが旧ソ連でした。当時ロシアで4年間経験したことは、今の自分の土台となっています。またウクライナには2013年以降、毎年数回訪れ、指導したりキエフ国立歌劇場でも踊りました。今の国際情勢には大変心が痛みます。その中で何か自分にできることはないかと模索し続けました。芸術文化を通して世界の人々との架け橋となり、明日へのパワーをお届けしたい、そして微力でも平和への力になる事が出来ないだろうか、またウクライナの方々で大変な状況にある世界の方々に生きがいをもって過ごして頂きたいとの想い、また皆様に芸術文化に触れていただきたい想いから「Awaji world ballet」を立ち上げることができました。今、ここでできる体験を!
バレエを目指す子供たちや、バレエをされている方々には一流の指導を身近に触れることで、バレエの楽しさ素晴らしさを実感していただきたい。またバレエに馴染みのない方にもバレエや芸術の楽しさ、喜び感動をお届けできればと願っています

プロフィール

針山愛美

ボリショイ・バレエ学校を首席で卒業し、モスクワ音楽劇場バレエ団、ボストン・バレエなどを経て、マラーホフ率いるベルリン国立バレエで活躍。モスクワ国際バレエ・コンクール特別賞、パリ国際銀メダル、ニューヨーク国際銅メダルなど、受賞多数。近年はダンサーとしての活動ほか、公演の企画・プロデュース、吹田市の国際交流大使、豊中市立文化芸術センター舞踏部門プログラムディレクターに任命されるなど、活躍の場を広げている。情熱大陸、NHKドキュメンタリーに出演。神戸女学院大学元客員教授。国内外でバレエ講師やコンクール審査員の経験も豊富。著書に「世界を踊るトゥシューズ」

マルガリータ・ドシャコワ
ヴァガノワ・システムでバレエの基礎を築いた。キエフ国立振付学校(1992年)でプロのダンサーとして卒業し、国立教育大学の振付家の資格を取得。バレエダンサーとして25年の経験を持ち、ソリストとして欧米で数回の公演を行う。日本で4年間東京都と名古屋で活動。キエフ国立バレエ学校で3年間クラシックバレエの教師として活動している。

スヴェトラーナ・シュリヒテル
キエフのセルジュ・リファール・ダンス・アカデミーでプロのバレエダンサーとして在学中はキエフの国立劇場でソリストとして出演し、クラシックダンスおよびモダンダンスのコンペティションに複数回参加した。卒業後はリヴィウ国立歌劇場で2年間、バレエ振付家として活躍した。

ネリア・イワノワ

K.F.ダンケヴィチの名を冠したオデッサ芸術大学にてバレエダンサーとして教育を修了した。大学卒業後、リヴィウ国立歌劇場で2年間ダンサーとして活動した。くるみ割り人形(ソロパート)、ドン・キホーテ、ジゼル、白鳥の湖、エスメラルダといったバレエ名作にて活躍した。

お客様からの感想抜粋

本日は初めての訪問でしたが各施設での対応も素晴らしく噂以上に素敵なひと時を過ごすことができました。淡路島の今までの固定観念と言うか何十年ぶりの淡路島訪問者や来ても行き先は全く違うところでもあったり人それぞれですがこれほど素敵な施設があったことへの驚きが淡路島を見直す良い機会でもあり改めて企業の取り組みや文化などに対するご理解にとても感動しております。

今までと違った形の舞台での芸術を発信基地としてとても真摯に、そして計画的に見事なまでに仕上げてはこうした海外からの受け入れや支援をされてるってことはとても嬉しく思います。我々の小さな力では何にもできませんが、今日の舞台を見ていて祖国ウクライナでは大変なことになってるにも関わらず笑顔を絶やさず一生懸命に自分達が培って来たバレエという素敵な芸術をご披露いただいたり祖国の民族衣装でのパフォーマンスは披露してるお二人もきっとご家族や友人のことも思いながら辛さも堪えてのご披露だったと思います。

その時はもう涙腺も開いてましたが最後に国歌を聞かされた時の御三方の姿を直視できないほど涙腺は崩壊状態でした。感激とか感動といった生やさしい言葉では言い表せないビビットで胸を突き裂かれた思いで涙を拭うのが精一杯でした。平和な日本で暮らす私たちにできることがあれば少しでもお役に立てば良いと思います。

これからもいろんな場面で何か出来ることがあれば微力ながら応援・支援したいと、今日は直でテレビニュースでは伝わらない良いものを拝見したり感じたり、感性のシャワーを浴びたひと時でした。

皆様スタッフの方々や演者の方たちの地道な活動やパフォーマンスをもっと盛り上げていきたいと思います。これからもぜひがんばって日本全国だけでなく世界中に平和と暮らせる環境を発信していただければと思います。

素敵な感想をありがとうございました!スタッフ一同励みとさせていただきます。

淡路島 ウクライナバレエダンサーインタビュー

そして今回は、そのウクライナより来日した2名のバレエダンサーネリア・イワノワさんスヴェトラーナ・シュリヒテルさんにインタビューしてきました。

淡路島 ウクライナバレエダンサーインタビュー

Q.バレエを始めたきっかけは何ですか? 

ネリア・イワノワ:母がバレエスタジオを見つけて、始めました。バレエは人生で唯一のものになりました。 

スヴェトラーナ・シュリヒテル:11歳の時に母に連れられて行き習い始めました。習い始め、リビウ国立歌劇場で働き始めました。まさか自分がダンスを習うことになると思っていなかったし、まさかバレエを習うとは思っていなかったです。母がそのきっかけを与えてくれ、バレエを気に入り、習い続けました。 

Q. 淡路島についての感想 

淡路島についての感想

禅坊靖寧にて

ネリア・イワノワ:自然豊かで美しく、とても静かです。淡路島を通して日本についても知ることができました。 

スヴェトラーナ・シュリヒテル:美しい海はあるし、空気もきれいだし、自然もたくさんあり、とても気に入りました。日本の文化について学びたいし、写真ではない日本をもっと感じたいです。 

Q. 日本に来るまでの生活は、どうでしたか? 

日本に来たウクライナバレエダンサー

ネリア・イワノワ:日本に来るまで色々なことがあり、自分たちの劇場で公演をすることが難しくなり、イタリアの劇場などにも行きました。戦争がはじまりサイレンが鳴り続け、最初はすごく怖かったですし、バレエの公演はどんどん少なくなっていきました。一番恐ろしいことは戦争が始まったという現実です。 

スヴェトラーナ・シュリヒテル:同じ意見です 。

Q. ウクライナ人として、皆さんに伝えたいことは? 

ネリア・イワノワ:私たちは今安全ですが、まだ戦争中のウクライナにいる親族や友人が心配です。私たちは安心してウクライナ人が帰れる日がくることを確信しています。 

スヴェトラーナ・シュリヒテル:人々が亡くなる戦争が終わり、普通の生活に戻れると信じています。

Q. バレリーナとして、これからどうなりたいですか? 

ネリア・イワノワ:コンサートで踊りたいですし、新しい事にもチャレンジしていきたいです。

スヴェトラーナ・シュリヒテル:同じ意見です。 

Q. 淡路島内で好きなレストランやご飯はありますか? 

ウクライナバレエダンサーお食事シーン

スヴェトラーナ・シュリヒテル:魚がすごくおいしいです。ウクライナにはないような料理があり面白いです。どれもおいしいです。 

ネリア・イワノワ:たまに、スーパーへ食材を選びに行きますが、行くと多くの学びがあります。ウクライナでは知られていない食材や、日本のさまざまな食材を知れるのは嬉しいです。新しい料理にもチャレンジしています。 

Q. 最後にみなさんへメッセージをお願いします。  

スヴェトラーナ・シュリヒテル:私たちの公演を気に入っていただけることを願っています。ウクライナの文化を、バレエをお見せしたいと思います。 

ネリア・イワノワ:バレエを芸術として、ウクライナの文化としてお見せします。見に来ていただけるととても嬉しいです。 

次回公演のお知らせ
「SOULS FOR PEACE」

8月24日(水)~8月27日(火)会場:青海波 波乗亭 
公演時間は日によって異なります。詳細はこちらにアップされます
料金:全席自由2,500円*ウクライナ活動支援金として1口500円から受付しています
8月24日はウクライナ独立記念日。世界の平和の祈りを込めて特別講演を開催します。

「SUMMER WORKSHOP」

8月26日(金)~8月3日(火)会場:兵庫県淡路市内(詳細未定)
Day1~3
ワークショップ「バレエ基礎」と表現力
基礎を徹底的にレッスン
コンテンポラリーや他ジャンルの講師を招聘し新たに学べる
合同パフォーマンスに向けた練習
Day4
パフォーマンス 学べるコンクール
それぞれのパフォーマンスをソロもしくはグループで発表
優勝者は次回の本企画参加券が授与
Day5
未来につながる アフターワークショップ

4日目のフィードバックを審査員から指導・レッスン
修正ポイントやどう直すのか直接聞くことで参加者の未来につながるワークショップを実現

5日間参加(初回30%割引)
99,000円→69,300円(宿泊費・3食付き)
パフォーマンス&アフターワークショップのみ
36,000円→25,200円(宿泊費・3食付き)

Awaji World Balletアカデミー

本場のバレエダンサーに学べる貴重なアカデミーです。初心者から経験者までお気軽にご参加ください。キッズ、ジュニア、アダルトクラスと経験者クラスなどレベル別クラスがございます。

波乗亭公演のあとおすすめ 隣接する施設でお食事・カフェがお楽しみいただけます

青海波 海の舎
昔懐かしい洋食を頂けるレストランです。波乗亭をでて目の前の建物になります

青海波 古酒の舎

珍しい日本酒のヴィンテージが揃っています。二階のカフェバーではランチや古酒の飲み比べなどをお楽しみいただけます

青海波 青の舎

淡路島の新鮮な海鮮や天ぷらなど和食が楽しめる全席オーシャンビューの和食レストランです。波乗亭から併設する施設を通って徒歩2分程度の位置にあります

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