淡路市一宮地区は、関西有数のふきの産地として知られてます。淡路島の農家さんはふき栽培を主体に、たまねぎ・いちじくの生産を組み合わせた複合経営を行っているところもあります。シャキシャキとした食感が魅力な淡路島産ふきについてご紹介いたします。
淡路島ふきの特徴
淡路島のふきは、鮮やかな緑色で美しい見た目をしています。全体の95%が水分のためシャキシャキとした食感が魅力です。9月に植え付け、2月から5月にかけて旬を迎えます。7月上旬に再び株を掘り上げて冷蔵し、9月に植え付ける非常に栽培期間が長い作物です。
淡路島ふきの歴史
淡路島のふきの栽培は、昭和28年に大阪の泉南地域から「愛知早生」を取り寄せ、10戸の生産者が栽培を行ったのがきっかけです。昭和45年には、転生作物として淡路一宮農協が推奨し、株冷蔵技術も発達した流れもあり作付面積が拡大されました。平成13年からは、兵庫県立農林水産技術総合センターが作り出したウイルスフリー株、さらに株養生ハウスの導入により生産環境が整えられました。
淡路島ふきの栄養・効能
- 食物繊維
コレステロールの吸収抑制、便秘改善、血糖値の上昇抑制などに役立つといわれています。 - カリウム
血圧の上昇抑制、むくみの予防や改善に効果的です。 - フキノール酸
特徴的な苦みの成分で、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれています。クロロゲン酸には細胞の突然変異抑制作用があり、抗がん作用が期待されています。 - フキノリド
消化液を促進する働きがあり、胃腸の働きをよくする効能があります。
ふきの選び方と保存方法
黄ばみや黒ずみがなく、葉がみずみずしいものがおすすめです。茎の根元を持った際に、しなりが少ない新鮮な証拠です。ふきは鮮度が落ちやすいため購入後早めに葉と茎を切り分け、筋を取ってから多めの粗塩で板ずり後たっぷりの湯で湯がき、しんなりとしてきたら流水で冷ます下処理をしてから保存して下さい。
ふきのおいしい食べ方
ふきは煮物や炒めものと様々な調理方法で楽しむことができます。一押しは、ふきと肉の煮ものです。下処理をしたふきと肉を醤油・酒・みりん・砂糖を混ぜたもので煮て完成です。ふきの風味を生かしたヘルシーメニューでおすすめです。お好みでにんじんや里芋などの具材も追加してぜひご賞味ください。
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