ハマチは養殖ものも多く一年中出回っている魚ですが、秋が深まり行くこれからの季節、淡路島のハマチはその身にしっかりと脂を蓄え、滋味豊かな瀬戸内海の旬の美味しさを味わうことができます。
ハマチの特徴
- スズキ目アジ科ブリ属
- 漢字は「魬」
- ハマチは成長するに連れ名前が変わる「出世魚」。稚魚から成魚に成長する過程で何度も名前が変わるうえ、地方によっても基準や呼び方が異なります。
名前の変遷
- 関西
モジャコ(稚魚)→ツバス(20cm)→ハマチ(40cm)→メジロ(60cm)→ブリ(80cm以上) - 関東
モジャコ(稚魚)→ワカシ(20cm)→イナダ(40cm)→ワラサ(60cm)→ブリ(80cm以上)
※関東では60cm程の天然物を「ワラサ」、養殖物を「ハマチ」と呼んで区別しているようです。
ハマチの美味しい食べ方
淡路島のハマチの旬は9月~12月。脂の乗り切った濃厚さで多彩な料理が楽しめます。
- 生:刺身、寿司、昆布〆、カルパッチョ
- 焼き:塩焼き、照り焼き、幽庵焼き、香草焼き、みそ漬け
- 煮る:ぶり大根、煮つけ
そのほか、竜田揚げやしゃぶしゃぶにしても美味しくいただけます。
ハマチの主な栄養価
- DHA、EPAが豊富・・・脳を活性化させ学習記憶能力の向上に役立つうえ、成人病の予防に効果が期待されている。
- ビタミンDが豊富・・・カルシウムやリンの吸収を助け、骨の形成を促す。
- ビタミンB1が豊富・・・乳酸を分解しエネルギー代謝を助け、疲労回復に役立つ。
- ビタミンB2が豊富・・・脂質の代謝を助け、動脈硬化の原因を押さえる。
ハマチ釣り体験~落とし込み釣り~
今回、育波港の釣船「内良」様にてハマチ釣り体験をしてきました。漁にも使用する本物の漁船に乗り込み『落とし込み』という釣り方で狙いました。
落とし込み釣りとは、まず海の中層で小魚を釣って、そのまま下層に仕掛けを落とし込み、それをエサとして大型魚を狙う釣りのことです。二段階方式の釣り方でダイナミックな面白さが感じられます。
漁船で港から20分ほど走り、熟練の船長の卓越した操舵で魚群の上に陣取ります。
おもむろに仕掛けを投入し、まずは小魚を引っ掛けます。小魚が掛かったら竿先が小刻みに揺れるので、そのまま仕掛けを海底まで落とし込みます。
ハマチが小魚を食うと強烈な引きがあり海の中に引き込まれそうになるほど。揺れる船の上ではしっかりと腰を落として踏ん張り、電動リールで巻き上げていきます。ハマチとのファイトは最も興奮する時間です。
釣果
船長の釣り場所の見立てが素晴らしく、たった20分ほどでこれだけ釣れました。
淡路島の豊かな海を象徴するかのようです。
まとめ
海上から望む淡路島の山々が青々と輝く中、大自然と対峙する瞬間を鮮烈に味わえる素晴らしい非日常体験でした。日頃のストレスや煩わしいことから一気に解放され、また明日からすっきりした新鮮な気持ちで頑張れそうです。
釣船『内良』では、漁業体験・船釣りができる
釣船「内良」様は遊漁船として、淡路島の釣船として最大級の大きさを誇る船が2隻、中大の船が2隻と、たくさんの人に漁業の体験や船釣を楽しめるサービスを提供しています。代表の内海さんは、「淡路島の海の幸の魅力や漁業の楽しさなどお客様の思い出になる体験を届けたい」と取材でおっしゃっていました。取材時には、とても気さくな方で淡路島の魅力をたくさん語っていただきました。漁業体験で旬の新鮮な魚と共に地元の方々が思う淡路島の魅力に触れてみる特別な体験を、年中様々な漁でお楽しみいただけるのでお勧めです。
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