兵庫県はしらすの名産地としても有名で、しらす漁獲量が全国1位です。特に淡路島は全国的にも有名で、明石海峡に面した岩屋港ではシラス漁が盛んです。岩屋港で水揚げされるしらすは小さくキラリと光ることから瀬戸内海が育んだ「海の宝石」と言われています。
目次
淡路島しらすの特徴
淡路島しらすはカタクチイワシの稚魚で、成長すると「いりこ」の原料になります。淡路島のしらす漁は4月下旬から11月末まで行われ、毎年12月から3月は禁漁期間となり、しらすを獲ることができません。禁漁期間は食べることができないので、淡路島しらすの旬と言われる4月から5月に訪れることをお勧めします。
淡路島しらすの歴史
淡路島で獲れる絶品しらすをブランド化していくために、淡路島岩屋漁業協同組合が中心となり、「淡路島の生しらす」として認知してもらうためのプロジェクトを立ち上げました。
水揚げされた生しらすは、数時間で鮮度が落ちてしまうため、地元の方々でさえ食べたことがないぐらいでした。そこで鮮度の良い状態で提供するために、水揚げされたしらすは先取り(セリをとばす)をし、殺菌後、マイナス40度で急速冷凍をする画期的な方法を取り入れました。この方法により、鮮度の良い淡路島の生しらすが出来上がり、楽しむことができるようになりました。
現在淡路島の生しらすは全国漁業連合会が行う、漁師が選んだ本当においしい魚「兵庫県プライドフィッシュ」に選定されています。
淡路島しらすの栄養・効能
- カルシウム
カルシウムは骨や歯の形成や健康維持に欠かせない成分であり、骨粗鬆症の予防などに効果があります。また、神経を安定させたり、血液を凝固させる作用を促したりする働きがあります。
- タンパク質
タンパク質は筋肉や臓器を構成するために重要な成分であり、体作りに不可欠な栄養素です。また、体の様々な部分の健康を保つための効果や、免疫機能の維持による病気の予防などにも役立ちます。しらすなどの魚には、アミノ酸バランスがよい良質なタンパク質が含まれています。
- ビタミンD
ビタミンDはカルシウムの吸収を促す働きがあります。そのため、カルシウムと合わせて摂取することで、骨や歯の形成や健康維持の効果がさらに期待できます。
- ビタミンB12
神経や血液細胞を健康に保ち、DNAの生成を助ける栄養素であり、疲労や体力低下を引き起こす貧血を予防する効果があります。
- マグネシウム
マグネシウムは酵素の働きを促すミネラルの一種であり、骨や歯の形成に必要な栄養素です。血管を拡張させる働きがあり、高血圧や不整脈の予防や改善が期待できます。
淡路島しらす漁 体験レポート
淡路島の育波漁港で漁を営む内良様のしらす漁へ同行させていただきました。快晴の中しらす漁が行われ、たくさんの漁船が入り乱れ活発に漁業が行われています。
淡路島のしらす漁は「船曳網漁」という方法で行われ、2つの漁船が網を広げ引っ張り網の中にしらすを確保していきます。多い日には、1日5~6回も漁が行われるそうです。
引き揚げられたしらすは、ポンプで吸い上げられ手際よく水洗浄が行われます。新鮮なしらすは、張りがあり一匹一匹ピンと立つような状態で普段見られるようなしらすとは別格でした。また淡路島のしらす漁は、1度に大量に長時間行われるのではなく漁獲してはすぐに港へ届けより新鮮なしらすを供給しています。鮮度が命と言われるしらすの名産地が淡路島と位置づけれる理由にも納得です。
新鮮な淡路島のしらすを漁獲した後は、育波港に持ち帰ります。船が港に着いた瞬間、船の周りには人だかりができ何が行われるのかはじめは不思議に思われました。
漁師の方々は、手際よくしらすをどんどんケースへ入れていきます。人だかりは、ケースに入っていく淡路島のしらすを手に取り何かを確認している様子でした。これらは、しらすの鮮度・質を見極め値段をつけセリ落としをしています。淡路島のしらすは先ほども記した通り”新鮮さ”が魅力です。そのため高値で取引されることが多く淡路島産のしらすは、どこで食べるよりも絶品です。
最後に、当日水揚げされた淡路島の生しらすをどんぶりにしていただきました。しらすにスダチを絞り香りづけをし、鹿児島県産の専醤という甘めの醤油、生卵、葱、ショウガを合わせて食べました。新鮮な淡路島の生しらすは、張りがありプリっとした食感が特徴的で甘みのある醤油と生卵の旨味が混ぜ合わさり、今まで食べてきたしらす丼の中で一番と言っていいほど美味でした。この美味しいしらすは、鮮度を大切にしている淡路島のしらすでしか味わえないので是非一度ご賞味ください。
淡路島しらす漁体験ができる 釣船内良
今回ご協力いただいた内良様は、一般向けに漁業体験ができるサービスを行っています。
5月下旬から12月中旬にかけて実施されているそうなので、気になる方は釣船内良様のHPを是非ご覧ください。しらす漁体験では、今回ご紹介した生しらす丼も漁体験の後にふるまっていただけます。普段食べられない獲れたて新鮮なしらすがどれだけ美味しいか体感してみてはいかがでしょうか。
淡路島釜揚げしらす&生しらすが食べられるお店
淡路島の生しらすは島内の観光施設や飲食店でしか取り扱っていません。
今回は、著者おすすめ淡路島しらすが食べられるお店を紹介します。
miele
- 淡路島産しらすピッツァ(淡路島産しらすかけ放題)/1,950円(税込)
トマトベースのピザにしらすがかけ放題です。お客様が「ストップ!」というまでかけ続けます。
- 淡路島産釜揚げしらす丼/1,300円(税込)
淡路島産の釜揚げシラスを堪能するならコレ!さわやかな海を眺めながら食べるしらす丼は格別です。
住所 | 兵庫県淡路市野島蟇浦785-9 無料周遊シャトルバスをご利用いただけます。 |
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駐車場 | あり(無料) |
電話番号 | 0799-80-2600 |
定休日 | 火曜日 |
営業時間 | 平日 10:30~19:00(LO18:00) 土日祝 10:00~19:30(LO18:30) |
ペット | 同伴不可 |
公式HP | https://www.miele-da-scuola.com/ |
クラフトサーカス 淡路島海王市場
- しらす3色丼(ぽんず)/1,480円(税込)
- 生しらす丼 /980円(税込)
鮮度抜群の生しらすがたっぷり乗った丼です。生しらす用のポン酢とおろし生姜、とろろ芋でさっぱりした味わいです。生しらすは臭みもなく口の中でとろけます。生しらすだけを存分に味わえる、産地ならではのシンプルながら贅沢な丼です。※期間限定の為、なくなり次第終了となります。
- 生しらすのブルスケッタ /980円(税込)
淡路島の生しらすをイタリアンで。淡路島の生しらすを丼以外で楽しみたい方におすすめの一品です。カリカリに焼いたバケット、ガーリック、チーズの風味に生しらすがベストマッチ。お酒との相性もピッタリなのでぜひワインと共に味わってみてはいかがでしょうか。オリーブオイルをかけて召し上げれ。※期間限定の為、なくなり次第終了となります。
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住所 | 〒656-1724 兵庫県淡路市野島平林2-2(平林海水浴場 北) 無料周遊シャトルバスをご利用いただけます。 |
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駐車場 | あり(無料) |
営業時間 | 10:30 - 19:30 (L.O.18:30) 【冬季営業時間】 ~12/20、1/6~1/31の土曜日以外 11:00~17:00(L.O.16:30) ※冬季の土曜日+12/21~1/5の期間 11:00~19:00(L.O.18:30) |
定休日 | 毎週木曜日(祝日を除く) ※8月は休まず営業 |
電話番号 | 0799-82-1855 |
公式HP | https://awajicraftcircus.com/market/ |
予約ページ | https://www.tablecheck.com/shops/craftcircus/reserve |
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